退職金は増加傾向?それとも減少傾向?
ここまで退職金の支給実績を見てきた中で気になるのが、これから退職金を受取る人は、この金額より多くもらえそうなのか、それとも減ってしまうのかというところでしょう。
前述の学歴別の平均退職金額を、平成25年の退職金の平均金額と比較するために、平成25年の調査時の調査対象企業に調整した結果によると、平成25年と平成30年の退職者1人平均退職給付額は以下の通りになります。
平成25年調査計
- 大学・大学院卒
定年:1,941万円
会社都合:1,807万円
自己都合:1,586万円
早期優遇:1,966万円
- 高校卒(管理・事務・技術職)
定年:1,673万円
会社都合:1,573万円
自己都合:1,159万円
早期優遇:1,945万円
- 高校卒(現業職)
定年:1,128万円
会社都合1,004万円
自己都合:784万円
早期優遇:1,418万円
平成30年調査計
- 大学・大学院卒
定年:1,788万円
会社都合:2,084万円
自己都合:1,518万円
早期優遇:2,182万円
- 高校卒(管理・事務・技術職)
定年:1,396万円
会社都合:1,987万円
自己都合:1,025万円
早期優遇2,071万円
- 高校卒(現業職)
定年:1,155万円
会社都合:1,116万円
自己都合:658万円
早期優遇:1,444万円
ここで気になるのは、退職自由が「定年」の退職金の金額が減少しているところです。公的年金も減りそうなのに、退職金も減ってしまうのかとがっかりした人も多いのではないでしょうか。