まず、毎月積み立てることで、購入時期を分散できます。買い時や売り時など、相場を読む必要がありません。

また、決まった予算内で購入するため、相場下落時には安く沢山購入でき、上昇時には少しだけ買う、その繰り返しで購入単価が平準化されます。その結果、価格変動リスクを低減できるのです。

異なる資産を組み合わせると、さらにリスクを分散できます。資産の特性や経済局面によって値動きが異なるからです。たとえば、株式や債券、金などに連動するインデックス型投資信託にそれぞれ分散するのです。国内や海外など地域による分散も効果的ですね。

ただ、預金のように元本保証はありません。加えて、一般的にリターンが大きなものほどリスクも高まるため、大きな収益を求めるあまり、株式、新興国対象の高リスク商品ばかり選ばないようにしましょう。

3. 非課税制度をフル活用

利益に加えて非課税制度を使えば、さらに資産を増やすことができます。

通常金融商品の利益には、20.315%の税金がかかります。1万円儲かっても税金が2,031円差し引かれ、手元に残るのは7,969円なのです。

一方、個人型確定拠出年金の「iDeCo」(イデコ)や少額投資非課税制度の「NISA」(ニーサ)といった節税メリットのある制度を利用すると、1万円がそのまま利益として受け取れます。さらにiDeCoは、毎月の掛金が所得税・住民税から控除できるのです。

iDeCoとNISA制度の概要については、一覧表を参考にしてください。

厚生労働省「iDeCoの概要」、金融庁「NISAとは?」をもとに筆者作成