2020年8月3日に行なわれた、株式会社カプコン2021年3月期第1四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:株式会社カプコン 取締役専務執行役員 最高財務責任者(CFO) 野村謙吉 氏

1. 2021年3月期 通期業績計画

野村:本日午前の取締役会で、2021年3月期第1四半期の決算について決議を得ましたので、発表します。短信に沿ってご説明します。

2-1. 第1四半期 決算ハイライト(連結業績①)

まず、この第1四半期の連結業績ですが、売上高は237億2200万円ということで、前年同期比は32.2パーセントの増収、営業利益は107億1100万円ということで、39.1パーセントの増益です。経常利益は、106億1900万円、同じく37.9パーセントの増益、四半期純利益に関しては、78億1500万円、44.2パーセントの増益ということで、増収増益決算をあげることができました。これを受けまして、一株当たりの四半期純利益は、73円21銭となっています。

2-1. 第1四半期 決算ハイライト(連結業績②)

連結財政状態です。総資産については、1374億5600万円ということで、この3月末、前期の本決算に対し60億円ほど減少し、一方で、純資産は、1049億700万円ということで、こちらは50億円ほどの増加ということになり、自己資本比率は76.3パーセントとなりました。

以下、配当の状況、それから、2021年3月期の通期の連結業績予想については、変更していません。これが概要です。

3-1. 事業セグメント別概況(デジタルコンテンツ事業➂)

一番最後の方に、短信では9ページになります、そちらに、セグメント別の状況を記載しています。この第1四半期の業績をけん引したのは、デジタルコンテンツ事業です。こちらは今回大きく業績をけん引した理由が主に2点あります。

1つは、4月の上旬に販売しました、新作の大型タイトル、『バイオハザード RE:3』が、4月から6月の3ヶ月で260万本に加え、前年以前に発売しているタイトル、リピート販売が660万本ということで、前年の本数に比べ約1.6倍ということで、新作、旧作いずれも順調に売上本数を伸ばしたということです。前年同期でお伝えするとほぼ2倍の本数になっています。先ほどお伝えしたように、このうちの新作が260万本、旧作のリピート販売が660万本となったということです。

3-2. 事業セグメント別概況(アミューズメント施設事業)

それ以外の事業では、アミューズメント施設事業、こちらの方が、今回、新型コロナの感染による業績影響を最も受けた事業です。6月の初旬まで、一部の店舗の休業を行ないました。その関係で、セグメント損益としては、5億5000万円ほどの赤字になっています。

ただ、6月単月で見ますと、感染被害の少ない地方店が想定以上に健闘し、6月単月では黒字転換をしたということです。これは、当初の私共の想定よりも早く、収益化に戻ってきたと言えると思います。

それ以外の事業に関しては、特段、この第1四半期でお伝えする特異な点はありません。今年度の通期の業績予想に対して、おおむね順調なスタートを切った、というふうに考えています。通期の業績計画の達成に向けて、引き続き努力をしていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いします。私からの発表は以上です。

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