売れ筋投信解説:日銀のETF買い入れ増額発表後、人気化した投信は?

海外リート投信が売れ筋トップ3を独占

日銀の追加緩和が期待を下回り日本株が大幅に下げた2016年8月1日-5日

8月1日-5日のTOPIXは大きく下げ、対前週末比▲3%の下落となりました。7月末の日銀金融政策決定会合の結果が、事前の市場の期待に対して空振りに終わり、円高の進行と企業業績の弱さを意識させられたことがその背景です。こうした環境を踏まえ、今回はマネックス証券の売れ筋投信を見てみましょう。

マネックス証券の2016年8月1日-5日の週間売れ筋ランキングを見る

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まず、マネックス証券の全体ランキングのトップ5を見ていきます。

第1位:ワールド・リート・オープン(毎月決算型)

第2位:フィデリティ・USリート・ファンドB

第3位:ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)

第4位:日経225ノーロードオープン

第5位:楽天日本株4.3倍ブル

海外リート投信がトップ3を奪還

いかがでしょうか。これまでとトレンドが変わりました。従来は、株価が大きく動く時ほどブル型投信やベア型投信がトップを占めていたのですが、この週は上位3位までが海外リートの投信になっています。

海外リート投信はもともと人気が高いカテゴリーで、最近急に人気が高まってきたとは思えません。むしろ、ブル型やベア型投信の人気に陰りが出たかもしれないと考えたほうが良さそうです。

日銀がETFの買い入れを増額

7月の日銀金融政策決定会合では、マイナス金利の深掘りや国債等の買い入れによる量的緩和の拡充は見送られましたが、ETFの買い入れ額を年3.3兆円から年6兆円にほぼ倍増することが決められました。

この結果、株価の下値不安はかなり払拭されたと考えられます。そうなると、株価の急落で利益が出るベア型投信は敬遠されがちになり、また、急落が起きにくくなると急反発も起きにくいということでブル型投信も敬遠され始めるのではないでしょうか。

以上、日銀の金融政策の変化が売れ筋投信に影響を与えていることを見てきました。今後の売れ筋トレンドも大注目です。しかし、上位に海外リートファンドが並ぶだけでは寂しい気がします。新しい柱の出現を待ちましょう。

 

LIMO編集部

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LIMO編集部は、個人投資家向け金融経済メディアであるLongine(ロンジン)の執筆者である国内外大手証券会社で証券アナリストや運用会社のファンドマネージャーとして長年の調査や運用経験を持つメンバーやビジネス系インターネットメディアでの運営経験者等を中心に立ち上げ。その後Longineのサービスは2020年3月に終了となったが、Longine編集部のメンバーは引き続きLIMO編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。LIMO編集部は、証券・金融業務メンバーに業界紙出身の新聞記者などもメンバーに加え、国内のみならずグローバルの視点から、金融・経済ニュースや投資に関する知識・アイデア、ビジネスパーソンの役に立つ情報をわかりやすくお届けします。