夏になればいったん下火になるのではという淡い期待もむなしく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大が続いています。この状況下で年老いた両親が待つ実家に帰省することは難しく、夏休みは近所の安全な場所にしか足を伸ばさないことにした方も多いことでしょう。

5月の連休に続き、夏休みも遠出や不要な外出を避けて過ごしていれば家計に響かないと思いきや、現実はそう上手くいきません。帰省も旅行もしないのにお財布からお金が飛んでいく……その使い道は家庭によって大きく異なるようです。

帰省などの予定が白紙になっても家計の負担は減らない?

長い休みのお出かけの代表格といえば、実家への帰省が挙げられます。遠くに離れて住んでいると祖父母には年に数回しか会えませんし、子どもにとっても従兄弟・従姉妹たちなどと一緒に遊ぶ貴重な機会です。ただし今年に限っては帰省が思うようにできないことの連続でした。

ゴールデンウイークは緊急事態宣言発令中ということもあり、多くの家庭で帰省や旅行を控えていました。そして迎えた夏休みも事態は好転せず、帰省を諦める方も少なくありません。一大イベントが消滅したことで、”家計にやさしい”夏がきたのでしょうか。

たしかに交通費やお土産の準備、帰省先でのお出かけ時の外食費などが発生するため、筆者も毎年ある程度の予算を決めてその金額に収めるように気をつけていました。それが丸々ないのですから、家計に負担のかからない夏になりそうと考えるのは当然です。しかし家庭によっては思いもよらない出費が発生しているようです。