TODOリストは欲張らず具体的に、余裕も大切
このように、TODOリストは心理的な反応で効果が変わるようですが、どのようなTODOリストならばうまくいくのでしょうか。
一般的に日々のTODOリストでは、前述したように、あまり欲張り過ぎないほうがいいようです。欲張り過ぎは結局、「先延ばし癖」に繋がる可能性があります。
また、なるべく具体的に書き出すといいともよく聞きます。例えば、「Aさんに電話する」だけではなく、「Aさんに電話して、○○と、xxについて聞く」というように詳細を書いておくと、電話する前に電話の目的を再確認でき、「聞き忘れたのでまた電話」という無駄も省けます。
筆者個人的な方法は、中期的な目標を思い付いた時に手帳に書き出しておき、それを細分化して、日々の優先TODOリストの都合に応じて入れていきます。
例えば、「棚のペンキを塗り替える」と中期目標をたてます。それをするためには、①どんな色にするかどの店で買うか等のリサーチ、②ペンキを買いに行く、と少なくても2つの小さなタスクがあります。その小さなタスクを、「今日は、仕事が早く片付きそうだから、色のリサーチだけしておこう」、「先日色を決めたペンキを今日は外出するからそのついでに買ってこよう」など、その日の都合に合わせ、徐々に進ませていくというやり方です。
個人的には、このように余裕を持った具体的なTODOリストが効率良く物事を片付けられるように思います。特に最近、半自粛生活をいかに有効に使おうと色んな目標を立て過ぎて、焦燥感に駆られたり、あまり物事が進まない自分を「怠けてる」と責めてしまう人もいるようです。
COVID-19に翻弄される今、既に誰もが何かしらのストレスを抱えています。あまり自分を追い詰めすぎず、計画通りに行かなくても受け入れ、柔軟性を持ちリラックスすることも大切だと多くの精神衛生の専門家は話しています。自分に優しい余裕を持ったTODOリストを工夫してみてはいかがでしょうか。
参考
(※1)The Guardian” The psychology of the to-do list – why your brain loves ordered tasks”
(※2)PsychCentral“How to Write an Effective To-Do List”
美紀 ブライト