老後2000万円問題」で、にわかにクローズアップされた日本の年金制度。「複雑すぎて、理解できない」、「自分はいくら、もらえるの?」など、我々の元にも、年金に関する悩みが多く寄せられます。

自分が60代になった時、年金をどのように受け取ればいいのでしょう。せっかく積み立てた年金ですから、できることなら多くもらいたいのが本音ですよね。そこで、本日は年金の受け取り方をどうすればよいのかについて、お伝えします。

年金額は月収と納付期間などで決定

まずは、昭和16年4月2日以後に生まれた方の老齢基礎年金と老齢厚生年金の計算方法を見ていきましょう。

老齢基礎年金の場合

まずは老齢基礎年金を見ていきます。保険料の納付期間や免除期間などを計算して、年金額(②)を決定します。計算式は下記のとおりです。令和2年度分からの適用例について見ていきます。

{保険料納付済月数+(保険料全額免除月数×4/8)+(保険料1/4納付月数×5/8)+(保険料半額納付月数×6/8)+(保険料3/4納付月数×7/8)}÷(加入可能年数40年※×12月)・・・①

① × 781,700円・・・②

老齢基礎年金の保険料は一定ですから、納付月数や免除期間等が受給額に大きく関係します。