配送遅延でも期限の延長は認められない

年金請求書は、郵送でも提出することが可能です。筆者の知人は、ちょうど新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染が拡大し始めた時期に年金請求書が届いたため、郵送で提出することにしたそうです。

もちろん提出期限に間に合うように早めに郵送したそうですが、新型コロナウイルスの影響なのか配送が滞っており、提出期限を過ぎてから日本年金機構本部に到着してしまいました。年金事務所に出向いて早めに郵送したことなどを説明したものの、事情は認められず年金の支給が遅れることになったといいます。

このようなケースもあるので、特別支給の老齢年金を受け取っている人は年金請求書が届いたら即提出するか、年金事務所などに直接提出したほうが安心かもしれません。

おわりに

老後の資金について、「年金がいつから、いくら受け取れるか」ということも含めて計画を立てる人は少なくないでしょう。しかし、年金請求書を提出する必要があることを知らずに、年金の支給が遅れると資金計画が崩れてしまいます。

そろそろ年金を受け取る年齢になるという人は、日本年金機構から届く郵便物にしっかり目を通し、提出忘れがないようにしてくださいね。

【参考】
・「日本年金機構 公式サイト
・「年金の受給開始年齢~何歳から? 繰り上げ、繰り下げ、どれがお得?」(三井住友銀行)
・「受給開始年齢と受給見込額」(ゆうちょ銀行)

吉田 貴絵