今から5年10年、と年単位で準備を

煩わしい人間関係も少なく、自由を謳歌できそうな、“おひとりさま”生活。しかし、土台となるお金をきちんと管理していかなくては、なかなか望み通りの暮らしを実現することは難しくなるのかもしれません。

今一度、お金の管理や運用、将来の「働き方」「暮らし方」について、計画表を作ってみましょう。まずは10年単位で希望する生活水準を想定し、今度はそれを実現するために1年単位、1カ月単位、さらには1週間単位で具体的な目標を立てる…こうした現実感を伴う将来設計を今からしておくことで、日常的に「あたりまえ」になっていた無駄遣いに気づいたり、節約術を考えたりと、お金との向き合い方も変わってくるのではないでしょうか。思い描くとおりの老後を迎えられるよう、準備を始めましょう。

【参照】
金融庁「高齢社会における資産形成・管理」金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書
厚生労働省年金局「平成30年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況
総務省統計局「家計収支編2019年(令和元年)平均結果の概要」家計調査報告

佐和山 薫