たくさん出費=お金持ち?

Kさんは大規模マンションに家族4人で住んでいます。マンションにはお子さんと同じ年頃のお友達も多く、Kさん自身も同世代のママ友ができ、家族みんなが暮らしやすい環境と満足していました。

しかし、子どもたちの年齢が上がるにつれ、Kさんは仲の良いママ友との感覚の違いを感じるようになったといいます。

「我が家は会社員の夫とパートの私の収入で、家族の生活費と住宅ローンを賄っています。そのため必然的に『たまに贅沢なことはしても、あまり華やかではない生活』になっていました。夫ともローンの他、教育資金や老後のお金など貯めていくための目標金額などを決めており、それを崩さない範囲で生活費を工面していました」

そんなKさんが仲の良かったママ友Cさん。ご主人の業種も似ているため、みんなが意気投合し家族ぐるみのお付き合いをしていたそう。ただ、普段遊ぶだけなら問題がなかったのですが、一緒に遠出をしたり何か集まりをしようとするたび、感覚の違いを感じていたといいます。

「Cさんご夫婦はよく言えばおおらか。小さなことなど気にせず『今が楽しいのであればその出費は惜しまない』タイプなので、お子さんがやりたいことはなんでもやらせてあげるんです。一方の我が家は予算ありきなので『その範囲でいかに楽しめるか』を重視しています。例えば、記念日でもないのに入場料の高いテーマパークにお友達とノリでいく、ということが我が家にはあまりなく、そういったお付き合いは申し訳ないと感じつつもお断りすることがありました」

Cさんのおうちを「同じ業種でも羽振りがよくて羨ましいな」と思ったというKさん。しかし、あるときCさんの口から「貯金?全然ないよ」とかなり本音のトーンで話をされたそう。