日銀イベント終了。業績に素直に反応する相場が加速する展開

【東京株式市場】2016年8月1日

株式市場の振り返り-日銀の金融政策結果に対する思惑で乱高下、最終的には小幅上昇に

2016年7月29日(金)の東京株式市場は反発となりました。日経平均株価は前日比+0.6%の上昇、TOPIXも+1.2%の上昇で引けています。また、新興株式市場の東証マザーズ総合指数も+1.0%の上昇となりました。

日経平均株価は、前日比▲117円安で寄り付いた後、前場は前日終値を小幅に下回る推移となりました。しかし、日銀の金融政策決定会合の結果に対する思惑から、後場に入ると大きく変動し始めます。後場の開始間もなくには一時+202円高まで上昇すると、すぐに一時▲302円安まで急落しました。それから再びプラス圏に切り返すと、すぐに再び▲300円超安に下落する“バンジージャンプ相場”となりましたが、大引けは+92円高の16,569円で終わっています。

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東証1部で上昇したのは1,241銘柄、値下がり604銘柄、変わらず126銘柄でした。東証1部の出来高は31億8,874万株、売買代金は3兆2,967億円(概算)となっています。金融政策のイベントによる変動があったとはいえ、高水準の商いとなりました。

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セクター動向と主要銘柄の動き-マイナス金利拡大見送りで金融関連セクターが急騰

東証1部で上昇したのは25業種、下落したのは8業種でした。マイナス金利拡大が見送られたことから、上昇率上位には、銀行など金融関連セクターが名を連ねました。一方、下落した業種には、不動産など金利低下メリットの大きい業種が多く見られています。

個別銘柄では、野村ホールディングス(8604)が急騰し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)も大幅高となりました。また、ソフトバンクグループ(9984)も大きく値を上げ、任天堂(7974)も堅調でした。さらに、場中に決算発表を行ったアイシン精機(7259)も急伸しました。一方、京セラ(6971)が大幅安となり、ファナック(6954)、コマツ(6301)、村田製作所(6981)、花王(4452)などが値を下げて終わっています。

本日(8月1日)の注目点-軟調な推移が予想される中、好業績銘柄の下値に注目

29日(金)は日銀金融政策決定会合の結果で相場が右往左往しました。しかし、従前から、過剰な期待を持つべきでないと主張してきましたので、大きなショックはないものと確信しています。今後も、日銀の金融政策には一切の期待を持たずに、冷静に臨むべきでしょう。

一方で、Q1決算発表はピークの第1弾を終えました。日銀の金融政策に振り回されましたが、業績相場は着実に進んでいると見てよさそうです。ただ、週末の海外市場では再び円高が加速しており、月替わりの1日(月)の相場は軟調な推移が予想されます。その軟調な推移の中で、好業績銘柄の下値を拾う戦略が望まれます。引き続き、電機セクターや景気敏感業種に注目したいところです。

青山 諭志

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慶應義塾大学卒業後、国内大手及び外資系大手金融機関に合わせて10年以上勤務し、株式市場を中心にマーケット関連の仕事に従事。その後独立。金融機関では主にアナリストとして企業や産業調査活動に従事。調査内容としてはミクロ・セミマクロが主な分析対象だが、好きなのはマクロ分析。記事で取り扱うテーマはマーケット、企業分析といった株式市場関連の分析や貯蓄といった個人の資産運用(パーソナルファイナンス)を取り扱う。最近は「富の分配」問題や「お金持ち」である富裕層研究にも時間を割いている。その他に興味のある分野はブロックチェーン技術とゲノム(ジーノム)。