Sさんは、夫と子ども2人の4人家族。共働きをしています。子どもが小さい頃は、パート勤務で、夫の扶養の範囲内に収めていましたが、子ども達がある程度大きくなり、会社の勧めもあったことから、数年前から正社員になり、扶養を外れて働くようになりました。

収入は増えましたが、子供たちの成長に伴って、塾や部の活動費など、様々なものにお金がかかるようになっており、増えた分の収入はそれらの支出に消えていきました。衣食住に関しては、ここ数年間、ずっと同じぐらいのレベルです。

しかし、この春のこと。高校に入学した下の子の「高等学校等就学支援金」の手続きをしようとしたSさん。上の子の時と同じように書類を作成しながら、ふと気が付きました。「あれ、もしかしてウチ、対象外…?」

それだけ必要だからと稼いでいるうちに、いつしか世帯年収が上がっていて、Sさん夫婦は、周囲から見ると「高収入」になってしまっていたようなのです…。

データに見る、共働き世帯数の推移

前述のSさんのお宅は、共働きでした。まずは、共働き世帯数についてのデータを見てみましょう。