しかし、特別定額給付金が緊急経済対策の一環として決定された目的を調べてみると迅速かつ的確に家計への支援を行うためとあります。つまり、「どんどん使って経済を回そう!」ではなく、「この給付金でどうにか頑張ってコロナ禍を切り抜けて!」というのが本来の目的なのではないでしょうか。

「今はなんとか生活できるけれど…この給付金が最初で最後かもしれないし、この先何が起こるかわからないから貯蓄しておこう」と思うのも無理からぬ話。いつ収束するかわからないコロナ、回復の兆しが見えない家計…。この給付金は「いよいよ」のために取っておかないと不安。そう考えると、一概に「定額給付金の貯金はダメ!」とは言えないような気がするのです。

本音を言えば、主婦だって10万円で美味しいものを食べたいし、いつもは手が出ないデパコスや質の良い洋服を購入したい。思い切ってエステに行くのもやぶさかでない…。

でも、出口の見えないコロナ禍の中で、「あのとき、あんなことに定額給付金を使うんじゃなかった…」という後悔だけはしたくない。そう思うとついつい「もしも」のときのために10万円は取っておきたくなるのです。