また、水害というと河川の氾濫のイメージが強いですが、「内水氾濫」のケースも想定しておかなければなりません。内水氾濫とは、下水道や排水路が大量の水をさばききれずに、雨水が道路などに溢れ出すことをいいます。
近年、局地的に大雨が降るゲリラ豪雨が頻発していることによって、内水氾濫による浸水被害が多発しています。内水氾濫の場合は自宅が河川から離れていても発生するため、油断は禁物です。
おわりに
「100年に一度」といわれる災害が毎年のように起こり、過去に自然災害がなかった地域でさえ、将来も安全かどうかはわからない時代になりました。
全国各地で発生する自然災害の被害額は年々増加しており、火災保険の重要性は、ますます高まってきているといえるでしょう。こうした背景を踏まえて、今後の火災保険料の値上げにも、しっかり備えておきましょう。
なお、実際の火災保険料は、保険会社や都道府県、建物の構造、築年数によって異なりますので、詳しい内容については各損害保険会社のウェブサイト等でご確認ください。
【参考資料】
「ファクトブック2019」(日本損害保険協会)
「火災保険・地震保険の概況 2018年度」(損害保険料率算出機構)
中野 令子