時間とお金の使い方の変化に「お手本」がない

金融機関で働く20代のBさんは、「今までの普通の暮らしが普通ではなくなってきて、見本がないと感じている」と言います。

「今までは、ネットで検索すればすぐに一人暮らしの家計の見本とか共働きのお金の使い方というのが出てきて参考にできたのに、コロナをふまえて家計がどうあるべきかとか、みんなのお金の使い方がどう変化したのかというのはなかなか出てこない…。自分は迷う方なので何かお手本がないと不安」とぼやきます。

「在宅勤務で化粧品や服を購入したりしなくなって出費が減ったという人もいるみたいだけど、私はその分パジャマや部屋着を新調したり食事の出前を取ったりしているから変わらないような気がする」と話します。

確かにこのご時世、お金に関する情報を調べると、コロナの影響で仕事をやめた人の家計ウォッチや給付金の紹介が多く、普通に暮らしている人の家計がどう変化したかという記事はあまり見かけません。それはある意味、新しい生活様式への移行の中で「普通」と言えるものが固定的な概念ではなくなったからかもしれませんね。