貯金ができない1,000万円プレーヤーがいる訳
車はベンツ、子供の習いごとはバレエに塾にスイミングに…と、傍から見ると人も羨むような生活をしている家庭でも、貯蓄ができないほど家計は火の車という世帯もあるようです。「高収入なのに何で貯金ができないんだろう?」実は、こんな事情があるようです。
ベンチャー企業の社長を旦那にもつB子さんの場合
B子さんは、中学校1年生と小学校5年生の女の子を持つ43歳の専業主婦です。旦那はベンチャー企業の社長で1,000万円を超える収入があります。子供たちに中学受験をさせるため進学塾に小学校4年生から通い始め、3年間で合計約300万円の塾代が掛かりました。私立の中高一貫校に無事合格したので、年間約100万円の学費も掛かります。
実は、B子さんの旦那のクライアントは経営者ばかりです。彼らと話をしていると、どうしても「子供の学校は…」という話が出てきます。B子さんの旦那は「うちの子も…」と思い、中学受験を推し進めました。B子さんの住む地域は比較的中学受験する家庭が多いこともあり、旦那さんの提案を受け入れました。しかし、塾代と中学の学費の出費で家計は火の車で、貯蓄にお金が回りません。
下の子も同じように受験させる予定ですので、塾代と入学したらその後の学費の負担が発生します。B子さんの旦那は「俺が稼ぐから大丈夫」と諭しますが、B子さんは心配でなりません。B子さんは、額面は高いけどその割に手取りが少ないと感じています。それもそのはず、国税庁「所得税の税率」によると、課税される所得金額が900万円を超え1,800万円以下の場合、その税率はなんと33%にもなるのです。