7月7日に公開された、総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)2020年(令和2年)5月分」によると、5月の消費支出は1世帯当たり25万2,017円となっています。これは、前年同月比16.2%減(実質)と大幅な減少となっています。8カ月連続の実質減少ですが、5月の消費支出の落ち込みは想像以上に大きくなっています。

5月の消費支出の変化とは

内訳をみてみると、被服及び履物が同38.3%減の7,780円ともっとも大きな落ち込みです。外出自粛の影響をもろに受けている印象です。在宅勤務や休校となれば、服も靴も買わなくなりますよね。

次いで、教養・娯楽が同37.9%減の2万325円となっています。これも外出自粛の影響がとても大きい項目といえます。まず旅行できませんし、映画館や劇場、遊園地も閉まっていました。5月はGWがあり外出するには天候も良い時期です。通常であればお金の動きがあるところですが、大幅な落ち込みとなりました。

この他、住居が同26.0%減、交通・通信が同22.4%減、教育が同21.0%減となっています。月極めが多い住居や自動車等購入、贈与金、仕送り金を除き、消費者物価指数(持家家の帰属家賃を除く総合)を用いた消費支出は、同15.6%減の22万3,142円となりました。やはり大きな減少ですね。

以下ではこの大幅な減少となった消費支出について、詳しくみていきます。