自分が死んだ後に子どもや孫になるべく迷惑をかけたくない……そんな思いから生前に終活を始める人が増えています。

しかし、離れて暮らしている自分の親が終活をしているのかどうか、知っている人は意外と少ないかもしれません。葬儀や終活の実態、そして親に確認しておきたいことを見ていきます。

葬儀にかかる費用はいくらくらい?

そもそも、葬儀そのものにはいくらくらいの費用がかかるのでしょうか。

終活サービスを提供する株式会社鎌倉新書では、直近2年以内にお葬式を行った(携わった)経験がある全国40歳以上の男女を対象に、「第4回お葬式に関する全国調査(2020年)」として葬儀をめぐる諸々の費用について調べています(2020年2月調査、有効回答数:2,000件)。

同調査によると、「葬儀にかかった費用」は全国平均で119.2万円(火葬場使用料および式場使用料を含む。ただし、飲食・返礼品費用、お布施は除く)。最も多い価格帯は「100万円以上120万円未満」の14.0%、次に「80万円以上100万円未満」の13.6%となっています。

また、「葬儀の飲食にかかった費用」の平均は31.4万円、「葬儀の返礼品にかかった費用」は平均33.8万円という結果でした(n=1,979)。

このように葬儀には相応のお金がかかります。最近では家族葬などのこじんまりとした規模のものなど、葬儀のバリエーションも増えています。本人が希望する葬儀の形に応じたお金を準備しておくことが必要と言えるでしょう。