キャッシュレスで「包む」は浸透するのか?
冠婚葬祭のお金を「キャッシュレス決済する」という感覚は、ご祝儀袋(または不祝儀袋)に「包んで渡す」のが当たり前だった、という世代などには、どこまで受け入れられるかは微妙かもしれません。手渡しできない場合に現金書留で送るスタイルがまだ健在なのは、水引で飾った袋で現金を包むという行為をもって、お祝いやお悔やみの気持ちを表したいと考えている人が多いからなのでしょうか。
とはいえ、クレジットカードやスマホ決済に馴染みがある世代からは、手軽な方法としてウエルカムの声も聞こえてきそうですよね。
参列者の目線では「祝儀袋(不祝儀袋)が不要」「新札、旧札を気にしなくてよい」「袋に筆ペンで名前を書かなくてよい」などの点はメリットかもしれません。
また、受け取る側からみると「“誰から”“いくら”が自動的に記録されるので、集計する手間が省ける」「高額の現金を手元で保管しなくてよいから安心」という点などは重宝されるのではないかと思います。冠婚葬祭のときって、本当にばたつきますからね。