実家の断捨離を親が元気なうちにやっておくということは、保存の必要があるかないかをあわてずに見極めるだけでなく、究極、親が亡くなったときにかかる料金を節約することにもつながるでしょう。

実家を断捨離してよかったと思えたこと

実家を断捨離すると、下記のようなメリットがあります。

  • 亡くなったときに処分が必要となる負の財産を減らし、使えるモノを生かすことができる
  • 物が減ることでタンスや押入れの風通しがよくなり、湿気によるカビ発生の防止につながる
  • 家の傷みのチェックやメンテナンスができる
  • 時間をかけて処分することができるため、ゴミを分別して指定されたゴミの日に処分したり、休みを利用して処分場に持ち込んだりすることができる

遺品整理には場合によって高額な費用がかかるため、使えるものは遺族が活用するという手もありますが、「亡くなった人の物を使うのは抵抗がある」という人も少なくないようです。

一方、親が生存中に断捨離をすると、使えるモノを生かすことができます。後半では具体的な「モノの生かし方」について見ていきます。

「いま使えるものがないか」再確認する

親御さんのなかには、いろいろなものをタンスや押入れに仕舞ったままというケースもあるでしょう。一度、全部取り出してみて、「いま使えるものがないか」再確認することで、親御さんに「必要なもの」と「不要な物」を認識してもらいやすくなります。

物が減ると風通しがよくなる

物が多いと、どうしても湿気がこもってカビが発生しやすくなり、家を傷めてしまいます。断捨離をして物が減れば、そうしたことの防止につながります。捨てられない物が多い場合でも、「すのこ板」などを敷いてから収納し直すことで、風通しが改善される場合もあります。

家の傷みに気づきやすくなる

物を移動させたり退けたりすることで、壁の亀裂や雨漏りなどにも気づける可能性が高くなります。小さな傷みのうちに発見し、修復しておくことで、家屋の長持ちにつながるでしょう。