要介護は5段階、その内容とは?

要介護の区分は1~5の5段階に分かれています。その認定基準は、身体的な能力や認知症などによる思考能力の低下により、何らかの介護が6カ月にわたり必要としていることです。

要支援と違う点は能力の低下の度合いもありますが、要支援は調子の浮き沈みなどにより介助が必要な時と必要でない時があるのに対し、要介護は毎日介助が必要という点です。

要介護1について

要介護1は、要介護となっていますが、要支援の分類にも入る少し特殊な区分です。能力としては、要支援2とさほど変わらず日常生活の一部に介助が必要な状態ですが、先ほど述べたように、毎日介助が必要となるのが要支援2との違いです。

要介護2~5について

要介護2~5は、身体能力や思考能力の低下の程度により区分されます。各区分で、低下していると見られる能力が下記となっています。

出典:厚生労働省老人保健課「要介護認定の仕組みと手順資料6」

具体的に下記のような介助が必要となります。

要介護1:ズボンの上げ下ろし、入浴動作
要介護2:排泄や入浴の一部またはすべて
要介護3:立ち上がりや歩行が一人では困難。杖や歩行器の使用。入浴、排泄、着替えすべて。認知症症状による介助が必要
要介護4 :移動には車いすが必要。認知症症状により徘徊や暴言がみられる
要介護5 :ほとんど寝たきり。寝返りなどにも介助が必要。会話が難しい状態