ネット接続料「14年間で3倍以上に!」

さて、「金融広報中央委員会『知るぽると』」の「家計の収支」より、「通信の月間支出額」の推移をみていきましょう。

※金融広報中央委員会の資料をもとに編集部作成

インターネット接続料をはじめとした通信費の支出額は、年々増加傾向にあることがわかります。2004年には月々1,333円だったインターネット接続料が、2018年には4,509円に。この14年間で3倍以上に上昇しています。移動電話(携帯電話やPHS)にかかる支出と合わせると、2018年の月間通信費は2万円を超えています。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策としてのテレワークが推進される今、さらなる通信費の増加を覚悟しておいたほうがよい家庭もあるでしょう。厚生労働省がLINE(株)と協力しておこなった「新型コロナ対策のための全国調査(LINE登録者対象)」の第3回目調査結果によると、4月12~13日の時点でオフィスワーカーのテレワーク実施率は27%。COVID-19対策をきっかけに定着し、本格的にテレワークを導入する企業が増えていく可能性は高いでしょう。

それにともない、医療や教育の現場で「オンライン診療」「リモート授業」などが普及すれば、通信環境の整備は必須となり、月間の通信費が上がるケースも出てくるかもしれませんね。