全体の平均は1,635万円ですが、中央値は650万円となります。ちなみに50代の平均は1194万円、70代以上の平均は1,314万円で、全世代の平均値からしても、60代がいちばん多く資産を保有する結果となっています。
60代の金融資産が増減する理由は?
60代は、いちばん多くの資産を保有している世代でもありますが、ライフスタイルが変化する年でもあります。保有資産の変化はあるのでしょうか。60代で前年度より資産の増減があったかどうかの表が下記となります。
- 増えた・・・13.7%
- 変わらない・・・48.3%
- 減った・・・32.9%
- 無回答・・・5%
「増えた」と答えた人が13%であるのに対し、「減った」人は32%となっています。「減った」人の理由、上位3位は次のようになります。
- 定例的な収入が減ったので金融資産を取り崩したから・・・53.2%
- 耐久消費財(自動車、家具、家電等)購入費用の支出があったから・・・31.2%
- 株式、債券価格の低下により、これらの評価額が減少したから・・・23.1%
また「増えた」人の理由の上位3位は下記のとおりです。
- 定例的な収入が増えたから・・・28.4%
- 相続、退職金等による臨時収入があったから・・・27.4%
- 定例的な収入から貯蓄する割合を引き上げたから・・・25.3%