買い物は「休日の午前中」が増加

CCCマーケティング株式会社は、家計簿アプリ「レシーカ」を利用する全国5万人の購買データをもとに「新型コロナウイルス禍でのスーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア、ホームセンターの消費行動調査」を行っています(調査期間2020年1月~4月)。

その結果、平日の消費行動の変化はありませんでしたが、休日の午前中(9〜12時)の利用はすべての業種で増えたということがわかりました。2020年1月と4月の比較では、「薬局・ドラッグストア」の利用は4月に約20%増えています。

一方、夕方から夜間にかけての消費は減っています。スーパーマーケットに着目すると、2020年1月と4月では4月に35%減少しています。夜間の外出を控えて、早い時間に買い物を済ませてしまおうと考える人が増えたことがうかがえます。

実際、休日にスーパーに行って「普段より多くの人が買い物していることに驚いた」という声もありました。人が殺到して食品などが品薄になっているところを見ると、不安に煽られて「普段より多めに買っておこうと」と即席麺やパスタといった保存食の購入が増えたというケースもあるではないでしょうか。

おわりに

緊急事態宣言は解除されたものの、東京ではまだ収束したとは言えない状態です。今後の第二波・第三波への懸念もあることから、外食や旅行を以前のように楽しめるのはまだ先になりそうです。

しかし、「自宅だから少しはぜいたくを」という行動が続けば当然家計に響くことにもなります。この生活を「特別な状況」と捉えるのではなく、新しい日常として消費のコントロールをしていくことが大切といえるでしょう。

LIMO編集部