その結果、支出の変化では「増えている」37%、「今後増えそう」8%、「減っている」24%、「今後減りそう」7%、「変わらない」22%で、「増えている」が「減っている」を13ポイント上回りました(4月28-29日実施、回答者1万人)。
どのような支出が増えているかという問いには、約7割の人が「食費」と回答。休校・在宅勤務により自宅で食事をとる回数が増えたことが影響していることがうかがえます。
また、職種別の「支出が増えている」の割合も示されています。その結果は、専業主婦(夫)52%で最も多く、次いでパート・アルバイト45%、自営業32%、会社員および公務員が各31%。専業主婦(夫)が支出増をより強く感じていることがわかります。
食費に対して財布の紐が緩んでしまった人も
実際、育ち盛りの子どもを3人育てる主婦のAさんは、休校・休園措置となったことで1カ月の米とパンの消費量が普段の約2倍になったと言います。さらに、夫が在宅勤務に切り替わったことで家族が揃って夕食をとる機会が増え、夫や子どもが好きなお刺身を出す回数が多くなったそうです。
Aさんは、コロナ禍の不安な環境で食品を選ぶのが「楽しみ」「癒し」となったことで財布の紐が緩んでしまったと自己分析していました。「外食に行ってないし」「家族団欒で食事ができる良い機会だし」という気持ちが普段とは違う消費行動につながったということのようです。
その結果、今年のGWには旅行に行かなかったのに例年と同じくらいの出費となったと、Aさんは明かしてくれました。外出や外食が続くと「使いすぎだから気をつけよう」という気持ちになりますが、自宅での消費ではそうした感覚が鈍くなってしまうようです。