「お風呂上りには白湯!」古い育児ルールを押し付けられて…。

アドバイスという名のもとに、「何十年も前の育児ルール」を押し付けてくる実母…というのもよく聞く話です。

Bさんは産前産後の育児学級や健診のときに、赤ちゃんの水分補給は母乳やミルクに重きを置くよう指導されていました。

そんなBさんが、第一子を里帰り出産した際、退院後に実家で初めて沐浴をさせたときのこと。Bさんが、お風呂を済ませた我が子におっぱいをあげようとしたところ、「飲ませるなら白湯でしょ!」と、実母にすごい剣幕でとめられてしまったのです。白湯を用意し、「ほら!」とBさんに差し出す実母。

その時は渋々実母のいうことを聞いたBさん。たしかにひと昔前には、お風呂上りの赤ちゃんには白湯を飲ませる、という習慣もあったと聞いたことはありますが、スマホで検索しても、退院時に手渡された育児指導書を隅から隅まで読み返してみても、そんな記述は何処にもありません。見つかるのは、「白湯よりも母乳やミルクが主流」と、Bさんが育児学級や検診で聞いた通りの情報だけ…。

次の日、Bさんは、テキパキと白湯の準備をしている母に対して言いづらさは感じたものの、今は昔と違って白湯を飲ませるのは一般的ではないこと、産院でもそういった指導は受けていないことを説明してみました。しかし、Bさんの母は素直に「そうなのね」と納得することはなく、「当たり前のこと過ぎて、助産師さんたちも言わなかったんじゃない?」と不満げな様子。結局、「じゃあお母さんの好きなパソコンを使って、一緒にネットで調べてみよう」と提案、検索結果として示された『白湯は無理に飲ませる必要なし』という情報を目の当たりにして、ようやく納得してくれたそうです。