その他では、朝方に突然、新たなPCR検査手法の開発を発表したタカラバイオ(4974)に買いが集まり、最後はストップ高で終えたのが目を引きました。
この新手法では2時間弱で最大5000件超を検査でき、従来より大幅なスピードアップになるとされています。また、米政府に緊急使用許可を申請中で、6月中にも承認される見通しと報じられています。
一方、コロナ禍による工事遅延が懸念されるゼネコン株が大きく売られ、大林組(1802)と清水建設(1803)が一時▲5%安前後の急落となり、大成建設(1801)、鹿島(1812)、戸田建設(1860)なども軒並み大幅安となりました。
また、在宅テレワーク定着によるオフィス需要の漸減懸念を背景に、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)など不動産株も大幅下落となっています。
その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が続落し、野村ホールディングス(8604)など証券株も値を下げたことが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ株への物色が続き、ナノキャリア(4571)が3日連続のストップ高となり、オンコリスバイオファーマ(4588)も年初来高値を更新しました。
葛西 裕一