これまで、平日に家族全員で夕食を食べられることは滅多になかった我が家ですが、緊急事態宣言の影響で図らずも一家団らんの機会に恵まれました。子供達の喜ぶ姿をみるとつい財布の紐が緩くなり、夫や子供が好きな刺身を買ってしまうように。
自覚はしていたものの、パン屋さんの時と同じように「本当なら外食も多かった時期だし」と自分で自分に言い訳をしていたのです。スーパーでの「密」を避けるため、買いに行くのが自分1人になり、いつもブレーキをかける存在の夫がいなかったのも大きいと思います。
このように、平穏な日常生活とは異なる緊急事態下でいつもと違う買い物パターンになってしまったのは否めません。実際、緊急事態宣言が解除される方向へと動き出した5月の連休明けに4月の支出を計算してみて、その結果に真っ青になったのでした。
新型コロナの影響で家計や節約を意識するように
前述の「LINE家計簿」のアンケートでは、回答者の52%の人が新型コロナウイルスの影響で家計管理や節約を意識するようになったと答えています。また、最近実践している節約方法として、62%の人が「無駄な買い物を減らす」を挙げています。
家で過ごす時間が長くなると支出は減るイメージがあります。しかし、コロナによる外出自粛中に食費などで思った以上に出費が膨らみ、家計を気にする人が増えてきたことをアンケート結果は示唆しています。
外出やそれに伴う外食が続くと「ちょっとお金を使い過ぎた」とすぐに分かりますが、家にいるとそういった感覚は鈍くなりがちです。筆者のように、コロナ禍で家庭に漂う暗いムードを家での食事で払拭しようとする人も少なくなかったと思います。