新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を受けて実施された公立学校の一斉休校や外出自粛により、各家庭ではこれまでにない生活を送ることになりました。
不要不急の外出を避けることが続けば必然的に家で過ごす時間が長くなり、そのために家計に変化が起きた家庭も多いことでしょう。今回はLINE pay株式会社が提供する「LINE家計簿」のデータを参考に、外出自粛時期の家計における食費の増え方を検証していきます。
4月下旬の調査で食費の増加が明らかに
「LINE家計簿」のLINE公式アカウントをフォローしているユーザーを対象にしたアンケートによると、新型コロナウイルスの影響による家計の変化について、「増えている」という回答は37%で、「減っている」の24%を13ポイント上回りました(4月28-29日実施、回答者1万人)。
回答者の職種別で家計が「増えている」の割合を見ると、専業主婦(夫)52%、パート・アルバイト45%、自営業32%、会社員および公務員が各31%となり、職種によって開きが出ていることがわかります。
また、各費用の支出の変化を聞いた設問では7割近くの人が「食費の増加」を挙げています。休校や在宅勤務により家で食事をとる回数が増えたことが影響していることがうかがえます。
では、実際にどのように食費は増えていったのでしょうか。筆者の実体験をもとに考察していきます。
お米やパンの消費スピードが速くなる
学校が休みになり、3食ともしっかり食べる育ち盛りの子供がいる家庭では食費がアップするのは避けられません。筆者には3人の子供がおり、休校休園措置で1カ月のお米の消費量が約2倍になりました。