近所のお米屋さんに足を運ぶ間隔も短くなり、事情を察したご主人から「給食がないから食事の準備も大変だね」という言葉をかけられたほどです。
主食となるお米の他、パン類の購入回数は今までの2倍以上に。朝食だけでなく昼食にも食べるようになったためで、休校の影響が大きいことを実感することになりました。ただ、それに加えて心理的な要素もあったと思います。
実は、軽い運動のため、人混みを避けて近所を散歩するコースの1つに個人経営のパン屋さんがありました。コロナ禍で営業時間は短縮していたものの、おいしそうな匂いにつられて前を通るたびにパンを買うのが楽しみになっていったのです。
毎回家族代表として筆者が店内に入り、子供達の好きそうなパンを選ぶ時はコロナの不安を忘れることができました。
迷いなくパンやお刺身を買う
思うように身動きが取れない自粛生活中に「パン屋さんのパンを食べる」ことは家族共通の気晴らしと心の癒しを兼ねていました。パンを並べると食卓が明るくなり、鬱々とした雰囲気を忘れられるような気持ちなったのです。
もちろん5人分のパンを選ぶとそれなりの金額になります。しかし「遠出する代わりに」「何もなければ連休で出費が続いていたはず」と自分に言い聞かせて、出費を気にせず週2回の楽しみにしていました。
いつもとは違う消費行動はパンだけではありません。夫が徐々に在宅勤務に切り替わり始めた4月中旬以降、夕飯の食卓に刺身が登場する回数が増えていきました。