「急上昇後の一服」の可能性も

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。5月20日ごろまでは、5日移動平均線にローソク足の実体が重なるような形ながら、じりじりと上昇しました。その後、21,000円台を回復したあたりから、陽線が続き、急上昇しました。

日経平均株価の過去1年の推移

今後の展開はどうなるでしょうか。まず、心理的節目となる22,000円を簡単に突破したことから力強さを感じさせます。この先、23,000円、24,000円越えが期待されます。ただし、このあたりは過去にもみ合ったところであり、売買も積み上がっているので、突破するには時間がかかりそうです。

足元の急上昇で、これまで下値をサポートされていた25日線よりもかなり上を進むような動きになっています。移動平均線からの乖離率だけでなく、騰落レシオ、RSIといった指標はいずれも「買われすぎ」と過熱感が高いことを示しています。こういった点から、利益確定の売りなども出やすいところです。

しかし、若干の調整があったとしても、25日線あたりまでは、押し目買いの好機と考えていいでしょう。

この先、24,000円付近まではもみ合いになる可能性がありますが、その後の高値といえば、2018年10月2日の24,448円ぐらいです。その上は目立った節もなく、視界が広がっています。さらに上のステージに上がる可能性もあり、楽しみです。

下原 一晃