大学・短大進学率と、卒業後の就職者の割合
まず、文部科学省が2019年12月に公表した『令和元年(2019年)度学校基本調査(確定値)』の結果から、高等教育機関への進学に関する数字をみていきます。まずは、進学率からです。
高等教育機関への進学率
- 大学・短大進学率…58.1%(前年度より0.2ポイント上昇で過去最高)
- 大学(学部)進学率…53.7%(前年度より0.4ポイント上昇で過去最高)
- 専門学校進学率…23.8%(前年度より1.1ポイント上昇)
また、上記に、高等専門学校4年生を含めた、高等教育機関進学率は82.8%となり、こちらも前年度より1.3ポイントの上昇で過去最高を記録しています。
では、卒業後の就職についてのデータもみていきます。
卒業者に占める就職者の割合
- 高校卒業者…17.6%(前年度より0.1ポイント上昇)
うち,正規雇用は17.5% (前年度より0.1ポイント上昇)
- 大学卒業者(学部)…78.0% (前年度より0.9ポイント上昇)
うち,正規雇用は75.3% (前年度より1.2ポイント上昇)
- 大学院修了者(修士課程)…78.6% (前年度より0.1ポイント上昇で過去最高)
うち,正規雇用は75.9%(前年度より0.1ポイント上昇)
- 大学院修了者(博士課程)…69.0% (前年度より1.3ポイント上昇で過去最高)
うち,正規雇用は54.8%(前年度より1.2ポイント上昇)
前年度からの就職者の割合、正規雇用の割合ともに上昇していることがわかります。ただ、その一方で、例えば大学卒業者(学部)なら、2.7%が「就職はできたが、非正規雇用である」という計算になります。また、同調査の結果から、一時的に仕事についた者が1.4%、または進学や就職の準備中、家事手伝い、ボランティアなどをしている者の割合は6.7%となっています。大学を卒業しても正規雇用以外の状態である人も一定数存在するということがわかります。