結局Cさんは知人の紹介で、比較的簡単に転職できたと言います。人事担当者に引き留められることもなく、すんなり退職の手続きができたと教えてくれました。

毎週「今週はいくらコストカットしたか」発表させられる

続いてはIT企業で働くDさんです。「全社的にコストカットを通達された。各課に1人ずつコストカット担当者なるものができて、コストカットプロジェクトにアサインされることに…。同僚がその担当になっていたけれど、会社からの無茶ぶりがすごいと嘆いていた」のだそう。

「毎週コストカットのための会議が開かれ、そこで各課の担当者が『今週はいくらカットできそう』とか『ここをカットするために先方とこういう交渉をしている』などの進捗を報告させられる。その仕事のせいで、ほかの仕事ができなくなったと言っていた」と教えてくれました。

当然ムダは省くべきですが、コストカットと言っても無限にできるわけではありません。Dさんは「いろんな取引先にコストカットのお願いをしすぎて、信頼関係にヒビが入ることもあるらしく…。同僚は『憎まれ役にはもう疲れた。会社をやめたい』と言いながら仕事をしていた」と話してくれました。

これはかなりツライ役回りです。コストカットも重要ですが、ビジネス上の信頼関係が損なわれると将来的にも影響が出てしまい逆効果ではないでしょうか。