毎週末「卒業メール」が届くようになった
広告代理店で働いていたBさんは、「毎週卒業メールが届くようになって、『アレ? うちの会社って本当にやばいの?』と思うようになった」と言います。Bさんの働いていた会社では、退職しますという挨拶のメールを卒業メールと呼んでいたのだそう。
「卒業メールが本当に毎週末、ときには2、3人から届くようになった。最初は『この人もやめちゃうんだね~』と同僚たちとのんきに話をしていたけれど、あまりに毎週届くので『うちの会社大丈夫かな?』と心配になってきた。そのうち、各部署を引っ張っていたような人たちまでも次々やめるのを見て、私もすぐ転職エージェントに登録した」と苦笑い。
「人手不足で会社が回らなくなってきたのに、収益が悪いからと言って営業は尻を叩かれ続け、結果的にサービスの質が保てなくなるという悪循環に…。こうして会社がダメになっていくんだっていうのを間近で見て、いい経験になったかも」と話してくれました。
社長が全社員を集めて気合を入れ始めた
メーカー勤務のCさんは「経営状態がまずい、ということが囁かれてしばらくたったあと、急に毎週月曜に社長が全社員を1フロアに集めて30分ひたすら社員を鼓舞するというミーティングが開かれるようになった」と言います。
「回数を重ねるごとになんだか宗教っぽい雰囲気になってきて、社長もやつれてきたあたりで自分は退職したけれど、残った同僚によると最後は人員整理の話をされたとのこと。社長もそうやって気合を入れる話をしていないとやってられなかったのかも…」と話してくれました。