日本企業のムダな「海外視察・出張」はコロナ危機で消えていく?

デジタル活用で”出張不足”を補える

現在、世界経済はコロナ危機に伴うショックで深刻な状況にあります。今後は緊急対策、景気後退、景気回復、そして再構築、という時期が到来するでしょう。

そうした中、コロナ危機前と危機後で生活スタイルが大きく変わるという「ニューノーマル(新常態)」の議論が盛んですが、コロナ危機後に何が残って、何が消えるかは、大変興味深いところです。

今回は、おそらく消える方向にいくと思われる日本人ビジネスマンの「海外視察・出張」について、考えてみたいと思います。

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海外視察ツアーは消えていくのか

日本では、全国津々浦々で、企業の経営者向けに商工会議所、経営者団体、金融機関、ビジネス支援団体などの主催による「海外視察ツアー」なる行事が繰り返されてきました。

ツアーの看板に「海外視察ミッション」と「ミッション」(=使命・任務)という言葉がついていることもありますが、実はさしたるミッションがないのは皮肉なことです。

強いて言えば、参加する企業経営者にとって、その目的は、見聞を広める、参加する他の社長仲間との交流・親睦、エンターテインメント、海外にも眼を向けているという社内外へのアピール、といったところでしょうか。

私自身、若い頃、金融機関などの海外業務部署におり、仕事の一環として「海外視察ツアー」の企画・運営をやった経験があります。

そういう経験は通算5年間で、顧客である中小企業経営者を対象に海外視察ツアーを企画・実施、あるいは、類似の海外視察ツアーにも所属機関から派遣されましたが、視察後に具体的なアクションを起こした社長に会ったことはありません。

参考記事

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大場 由幸
  • 大場 由幸
  • SME Financial Architect x Fintech x Frontier Markets

新潟大学法学部卒業、フィンランドAalto大学 Executive MBA取得、英国オックスフォード大学 Fintech課程修了、米国マサチューセッツ工科大学 AI課程修了。
中小企業金融公庫(神戸、宇都宮、東京)、在ベトナム日本国大使館(ハノイ)、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(東京)、東京中小企業投資育成(東京)を経て、2008年4月、クロスボーダー・ジャパン(株)代表取締役社長(東京&シンガポール)に就任。
日系中堅・ベンチャー企業のアジア戦略・財務を支援する傍ら、新興アジア諸国にて多数のSME金融関連プロジェクトに従事し、マレーシア信用保証公社 JICAアドバイザー(クアラルンプール)、ベトナム信用情報センター 世界銀行コンサルタント(ハノイ)、インドネシア経済調整庁 MSME金融包摂アドバイザー(ジャカルタ)、ミャンマー経済銀行 SMEファンド助言チームリーダー(ネピドー&ヤンゴン)等を歴任。
現在、エンジェル投資家/アドバイザーとして複数のフィンテック企業(ロンドン、ニューヨーク等)の経営に関与。ポルトガル政府公認ビジネスエンジェル(アヴェイロ拠点のエンジェル投資家団体REDangelsに所属)。APEC関係機関であるPBEC(太平洋経済委員会)メンバー。マレーシア在住、エストニアe居住。