ここの経営者は、とにかく貪欲。何に貪欲かと言うと、「情報」に貪欲なのです。お金にまつわる情報は、自分から集めないと、向こうからはやってきません。その代表的なものに「事業者向けの補助金や助成金、融資の利子補給制度」があります。
実は私は市役所での勤務経験もあり、補助金や利子補給の制度を新しく組んだり、交付していた経験もあるのですが、事業者の人に「こんな制度あるなんて知らなかったよ」と言われることのなんと多いことか!
予算の関係で、せいぜいホームページに(しかも分かりづらいところに!)掲載したり、役所のコピー機で印刷した白黒のチラシを役所のロビーに設置する程度でしか周知できません。にもかかわらず、予算額が決まっているのですぐに募集終了となることが少なくありません。
だからこそ、様々な角度から「情報」を集めることが重要になってきます。銀行や信用金庫の担当者、商工会議所の職員や市役所の職員、税理士の先生、あらゆる人と交流し、情報を貪欲に欲しがる必要があります。
この経営者は、特に補助金制度や商談会、資産運用に関する情報を届けると、それは喜んでくれました。これは、金融機関の担当者にとって「もっと喜ばせてあげたい」というモチベーションに繋がります。金融機関人、特に中小企業が取引先の地域密着型の信用金庫の職員は、自分が担当する企業が「うまくいっている」ことが一番のご褒美となります。
最近も新型コロナウイルスの影響で国や地方自治体から様々な助成制度が出ています。