新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの負の連鎖はどんどん広がっています。米メディア(※1)によれば、アメリカは5月14日の時点で過去2カ月間の失業保険申請件数は合計3,650万件となり、失業率は14.7%と大恐慌時の25%に着実に近づいているということです。

当初、失業は飲食業など都市閉鎖によって直接影響を受けた業種からはじまりました。しかし、今や、安泰と言い切れる職業はなくなっているようです。

「パワーカップル」と呼ばる、高給な共稼ぎ夫婦にも高学歴だから、専門職だから、大手企業勤務だから、ダブルインカムだから…と安心してはいられなくなっているようです。

エリート医者カップルの失業

知り合いのあるご夫婦はお2人とも30代の医師です。いわゆるエリート「パワーカップル」です。しかし、COVID-19の治療に直接関係がない専門医のため、4月に奥さんが一時解雇、ご主人は時短勤務となり、一気に収入が減ってしまったそうです。