トヨタ: プラス15%
ソニー: プラス15%

トヨタもソニーも1年間でプラス15%上昇しましたから、どちらの銘柄でも結果的には同じリターンが得られましたね。めでたし、めでたし。

ところがこのリターンを得るためには、1年間という時間がかかり、その間相場が大荒れだったかもしれません。仮に1年前の日経平均株価が2万円ちょうどだったとして、この1年間で最高値は2万5,000円で、最安値は1万5,000円だったとしましょう。すると、この間の日経平均株価の平均的な振れ幅は上下25%ずつにもなります。

同様に、トヨタの株価の振れ幅は10%、ソニーは30%だったとします。つまり、トヨタの株価は日経平均株価やソニーよりも振れ幅が小さくより安定的だったということですね。

ここで言う振れ幅とは、株価が平均リターンからどのくらい、かい離して動くかという統計値のことです。株価の振れ幅のイメージは以下の図表1をご覧ください。

図表1:株価推移、リターン、振れ幅のイメージ

注:筆者作成。縦軸は株価(資産価格)、横軸は期間