お金を増やす方法があれば、どうにかして知りたいのが世の常です。私は約15年間、銀行をはじめとして、金融機関に勤務してきました。資産を増やしている方と多く接して気付いたのは、お金を増やす人には、ある共通点があることです。本日はお金を増やすのがうまい人の特徴について、お話ししたいと思います。
すぐに運用をスタートする人
長引く低金利で、お金を増やす手段は、ひと昔前と比較すると劇的に減少しています。リスクを取らずにお金を増やすことは、もはやできなくなりました。
お金を増やしたいのであれば、投資を選択肢の一つに入れて検討する必要があります。
銀行に運用相談に来る方は、この状況をよく理解されています。お金について真剣に考えているので、運用について高い関心を持っている方が多い印象です。
しかし、銀行員に相談した結果、「検討してみます」だけでは、お金は増えません。
実際にお金を増やせるのは、すぐに行動ができる人です。つまり、すぐに運用をスタートすることができる人です。
今すぐに成果は出ないかもしれません。
投資をスタートさせた人は、お金を増やすゴールに向けて、いち早くスタートを切ったことは間違いないでしょう。
若い時から運用をスタートした人
運用は若い時からスタートするのがベストです。定年までの運用期間が長いため、複利の効果を最大限、享受することができるからです。
また、若いうちから投資をスタートすることで、投資に関する一連の経験を積むこともできます。
実際、資産を増やされている方は総じて、若い頃から運用やリスク性商品の購入を経験されています。
私のお客様で高級の有料老人ホームにお住まいの女性がおられました。保険をたくさん所有されていたので、理由を聞いてみると、お金が貯まるたびに養老保険や終身保険などに預けていたとのことでした。
株式も保有されていましたが、保有契約の大部分が古くからの保険で占められていました。加入した保険契約は続々と満期を迎え、満期金の一部はホームの入居費用に役立ったそうです。「保険のおかげで入れたようなものよ」と、笑いながらおっしゃっていたのを、今でもよく覚えています。
現在では、昔のように10年で倍になるような高い積立利率の保険商品はありませんが、ドル建ての商品は円建て商品と比べれば比較的高い利率で運用されています。もっとも、為替リスクがあるということは認識しなければなりません。
しかし、若いうちから投資を始めておけば、定年を迎える頃には、資産が数倍になる可能性もあるのです。
お金の振り分けが得意な人
お金を増やしているお客様は、お金の分け方がとても上手です。余裕資金や使途予定のない資金を生活資金などと区別して管理している人が多いようです。
あるお客様は、自分が立て替えた経費の精算分をコツコツと貯めておられました。出張が多く、多い時には年間100万円程度、貯まったそうです。
このようにしてコツコツ貯めたお金は、まとまった額になると、最終的には、投資信託や一時払いの変額保険など、長期で利回りのよい商品に預け、これを繰り返し行っておられました。
私が担当していた当時、お客様は40代半ばでしたが、投資信託など運用資産の合計は3,000万円超ありました。
リーマンショックで大幅に下落した時に購入された日本株インデックス投信は、当時、2倍近く増えており、他の保有ファンドを含めても運用成績は上々でした。
おそらく、現在も順調に資産を伸ばされていることと思います。
明るく、前向きな人
お金を増やしている方は、総じて明るくて、前向きな方が多い印象です。この性格が、仕事にも良い影響を与え、お金が貯まる環境を作り出しているのかもしれません。
相場が下落した時も前向きにとらえることができるのは、お客様ご自身の性格に因るところが大きいのではないかと今更ながら思います。
相場が下落すると、銀行員はお客様にご連絡を差し上げます。さぞ落ち込んでおられるかと思い連絡すると、こちらが拍子抜けするほど、明るい様子で応じてくださいます。
このような方は、下落時に慌てて売却するようなことはありません。時が経てば、回復することを知っていますし、前向きにとらえることができるのです。むしろ下落時はお金を増やす絶好のチャンスととらえ、追加で購入を依頼される場合もあります。
下落も前向きに考えることができる方は、他の人が悲観している時でも、同調することなく、着々と資産を投じています。数年後に自分のお金が大きくなって戻ってくることが見えているのです。
明るく前向きに、着々と投資を行うことが、お金を増やすことの最善の方法であると教えられたエピソードです。
まとめにかえて
お金を増やす方法は、ありそうで意外と無いものです。人にはそれぞれ許容できるリスクがありますし、何でもかんでも投資すればよいという訳でもありません。
銀行は比較的、低リスクの商品から、中程度のリスク商品の品ぞろえが豊富ですが、銀行以外にも運用相談ができる場所は増えています。まずは、自分で基礎的な知識を獲得し、さらに専門的な意見が必要であれば、信頼できる専門家を探して、相談してみるという選択肢もあります。
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