振り返ると、1-3月の新型コロナウイルス感染の影響はまだ甚大ではなかったと思われますが、化粧品売上が想定以上に落ち込んだことが鮮明となりました。
さらに、外出自粛となった4月以降は女性の“スッピン”時間が一層増加する可能性が高く、もう一段の収益悪化が懸念されたようです。これと同じ発想でコーセー(4922)も一時▲3%超安の大幅下落となっています。
また、前日に今期業績(2021年3月期)の厳しい見通しを公表したトヨタ自動車(7203)が大幅続落となり、日産自動車(7201)など他の自動車株の一角も売られています。
その他では、前日の大きく値を下げた百貨店株の多くが続落し、J. フロント リテイリング(3086)は急落しました。
一方、医薬品株の一角に見直し買いが入り、塩野義製薬(4507)が終値で+11%高に迫る爆騰となり、テルモ(4543)も+6%高に迫るまで急騰し、第一三共(4568)も+5%高に急騰しました。
また、ハイテク株では今期業績の増益見通しを公表したNEC(6701)への買戻しが続き、一時+7%高の急騰となったのが目を引きました。
新興市場(東証マザーズ)では、前日に一時ストップ高となった弁護士ドットコム(6027)が大幅続伸となり、サイバーセキュリティクラウド(4493)は+22%高の爆騰となりました。
葛西 裕一