保護された息子は動画に夢中?

交番に呼び出された夫は、交番内でも動画に夢中のAくん、仁王立ちの妻と合流したのでした。Aくんの無事に安堵したのもつかの間、妻からの叱責と警察官からの厳重注意が待っていました。警察から事情をきいて、夫はようやく自分の問題点が理解できたのでした。

近所を巡回中の警官が、公園で遊ぶでもなく、ひとりきりで携帯を覗き込んでいたAくんが気になり、声をかけたというのです。その際、Aくんから「お父さんに、『この携帯電話を持ってじっとしていなさい』といわれた」という発言から、事件性を感じた警官がすぐに保護し、所持していた携帯電話に登録されていた妻の携帯へ連絡を入れたようでした。警察から「息子を保護した」と連絡をもらった妻は、血相を変えて交番に迎えにいったそうです。そのあいだも、Aくんは動画に夢中だったのだとか…。

警官に謝罪とお礼を伝え、交番をあとにしたT夫妻とAくんですが、妻の怒りは収まりません。「3つの約束をなにひとつ守っていない。保護したのが警官でなかったら、どうしたのか。」と怒る妻に謝ることしかできなかった夫は、自身の行動に後悔しきりだったようです。動画さえ見せていれば大丈夫だと思い込み、子供から目を離したことで周囲に迷惑をかけてしまった、とあれば簡単に許すことはできないでしょう。

サブスクは便利で、子供にも人気のサービスです。しかし、それを管理するのは親でなければなりません。T夫妻は今回のことを教訓に、動画視聴にルールを設けたそうです。そして、子育てに無関心だった夫も、少しずつAくんと遊ぶようになったのだとか。これからは、親子3人でサブスクを愉しめるといいですね。

【参照】

井口 小麦