大学卒業までにかかる教育費は?

ここからは、統計や調査をもとに、子どもにかかるお金を具体的にご紹介します。

0~6歳児の子育てにかかる費用

はじめに、明治安田生命が、0歳から6歳までの子どもがいる既婚男女1100人を対象として2019年に実施した「子育てに関するアンケート調査」の結果をみてみましょう。乳幼児の子育てにかかる費用について興味深い数字が出ています。

(明治安田生命の資料をもとに編集部作成)

月額の子育て費用の平均は、共働き世帯で4万6005円、専業主婦世帯で3万2637円です。また、子育てにおいて足りないと思う金額(月額)の平均は、共働き世帯で2万5509円、専業主婦世帯で2万803円となっています。

さらに、子育て費用のうち負担が大きいと感じるものを複数回答でたずねたところ、

  • 第1位「保育園・幼稚園代」…66.9%
  • 第2位「習い事やお稽古事の費用」…41.0%
  • 第3位「食費」…27.6%
  • 第4位「衣類費」…20.8%

という結果が出ています。

仮に1歳から6歳まで保育園・幼稚園や習い事を利用したとすると、6年間の総額は共働き世帯で約331万円に達する計算になります。他の項目とくらべて、保育・教育費への負担感が特に大きいと感じる人は多いでしょう。

幼稚園~高校でかかる学習費

つぎに、文部科学省が2019(令和元年)年に公表した「平成30年(2018年)度子供の学習費調査の結果について」から、幼稚園から高校で必要となる1年間の学習費総額を公立・私立別にみていきます。

(文部科学省の資料をもとに編集部作成)

学習費は公立と私立で大きな違いがありますが、幼稚園(2年間)から高校まですべて公立に進学した場合でも学習費総額は約520万円にのぼります。小学校から高校までの期間に限ると約477万円です。