分かりやすいパワハラやセクハラ、モラハラは第三者から見てもまずい場合が多いが、このように相手に罪悪感を植え付け、自分は出来ないんだ、ダメなんだと信じ込ませて服従させるような「隠れモラハラ」は気づかれにくい。

被害者も知らず知らずのうちに心をむしばまれるので、本人も当初は「不快感」がありながらも、なぜなのか分からないまま手遅れになってしまう。

Cさんは、まじめに言われたことをこなそうとして適応障害となって退職を余儀なくされました。

(その3)妻からの口撃に悩むサラリーマン男性Dさん

Dさんは二児の父親で、奥様が専業主婦のご家庭。いわゆるイクメンで家の事も良く手伝う理想的なパパ。

しかし仕事が忙しく、不規則なため、専業主婦の奥様の負担が多くなりがちだ。

そんなDさんが奥様からの度重なる「口撃」に悩んでいました。そう、このケースは妻から夫へのモラハラというパターンだ。

Dさんの奥様はしっかりもので、外面がよく、頭の回転も速い。家事も育児も完璧にこなす。

しかし、自分のルールや常識から外れるようなことがあると、怒り狂い手がつけられなくなる。

反論しようものならその何倍も言い返され、いかにDさんが悪いかということを何時間も説教する。機嫌が良い時はとても優しく世話焼きのため、そのギャップに苦しんでいるという。