新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を受け、仕事はリモートワーク、学校は休校のまま、ゴールデンウイークはステイホーム週間となりました。夫婦とその子供だけの核家族でも息が詰まりますが、3世帯同居の嫁はさらに姑も一緒という惨事がプラスされます。40代のワーキングママAさんの完全同居地獄@自粛中のレポート、お届けします。
姑とは極力距離をとるも、話始めると長い
普段はオフィスに通勤しているAさんは、同居歴20年のベテランです。仕事に出ることで姑との距離はほどよくとれていました。姑とは数多くの修羅場を乗り越え、物理的に距離をとるのがお互いのためだということが分かり、同じ屋根の下に住むもなるべく袖すり合わない生活をしてきました。姑も週末は極力外出するようにして「適度なすれ違い」をしてきました。
しかし、Aさんもテレワークになり、姑もこのご時世では短時間の散歩に出ることしかできず、友達とお茶や食事をする機会は作れません。電話で友達と長話しをしていますが、姑の誰か話したい欲求は止まらず、顔を合わせればAさんに様々な話をしてきます。
1日中テレビをつけっぱなしにして「情報収集」をしている姑は、不安で悲観的な話ばかりします。こんな時に話の腰を折っていさかいを起こしてもしょうがないのでAさんは「そうねそうね」と話を聞いているふりをして聞き流していると、姑は延々としゃべり続けます。
姑の情報源は、テレビのワイドショーやニュース、友達との電話で、不安を増幅させています。過去の感染症の歴史を知ることでどんな経過をたどるのか?研究者はどのように言っているのか?などの情報を得れば、多少なりとも見通しがつくはずです。無知が怖さを増幅させているということを、彼女は知る由もありません。
夫と姑の対立が一発触発
実は、姑は息子であるAさんの夫ともあまり仲が良くありません。なぜなら孫の育児に過干渉する上に、孫の中でも長女だけをひいきして他の兄弟との扱いの差があからさまだからです。差別に近いその対応を夫が指摘しても姑は全く聞く耳を持ちません。そのような事情で、顔を合わせる機会が多くなればなるほどケンカになる確率が上がります。2人はこの非常時、何とか冷戦状態を保っていますが、2人のストレスは爆発寸前の様相です。2人とも不機嫌なタイミングが確実に増えてきています。
「ステイホーム」は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大予防になりますが、家庭内で過ごす時間が増えることで家庭内ケンカの起きる確率は上がっています。でも、同じような勘所でカッとなる姑と夫を見ていると「血は争えないな、やっぱり親子じゃん」と思うAさんでした。
口うるさい姑に孫たちもうんざり
そんな姑と父母の関係を、孫たちは冷ややかな眼差しで見ています。孫たちが小さかった頃は、姑は甘やかし放題で、Aさんから怒られそうになると姑を隠れ蓑によく使っていました。しかし、孫たちが高校生中学生になると、極めて冷静に姑と父母の関係を観察しています。大人同士のいさかいがあった後は、自分たちにトバッチリが来ることを知っているので、全てスルーしてマイナスエネルギを食らわない術を身に着けてしまいました。
国難を乗り越えるためお互いに距離をとるべし
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、まさに国難です。緊急事態宣言が出て、しかも自粛期間がこんなに長びくことを3月の頭には誰が想像したでしょうか?国難でもありますが、家庭においても難儀な状態をもたらしています。家の外で「3蜜」を避けるように、家庭内でも「3蜜」を避ける方がお互いのためになるかもしれません。
堀田 馨