今、自分にできる「助け」

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延する前、日本は「猫ブーム」という言葉も聞き飽きるほど、猫という動物をあらゆるメディアで取り上げていました。保護猫文化も根付き始め、殺処分ゼロへの光も少し見え始めていたように思います。しかし、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が蔓延したことによって、再び動物の命が軽視され、見過ごされる社会になっていくような気がして筆者は危機感を抱いています。

もちろん、自分の命や生活を最優先することは大切です。けれど、ブームを生み出した私たちは、「かわいい」ともてはやした小さな命を守る方法も考えていかなければならないのではないでしょうか。

そのためにはまず、全国各地で飛び交う保護猫カフェの悲痛な叫びを知り、自分にできることを考えてみることが大切です。それは物資支援かもしれないし、情報の拡散かもしれないけれど、自分にできることで支援の輪を広げていけば、救われる命やお店は増えていくはず。

誰もが苦境に立たされている今、自分自身のことでいっぱいになってしまう中でも、少しでも動物や、困っている人に目を向けられる気持ちをもっていきたいです。

古川 諭香