新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止のために政府が推奨しているテレワーク。そのテレワークでは、普通に出社して働くよりも評価がシビアになる面もあるようです。
たとえば、出社すれば会社にいるだけで仕事をしているように見えるが、テレワークでは成果が出せない人があぶり出されるという声もあります。そこで今回は、テレワークで評価される人とされない人の違いを、テレワーク中の3人の話から考えます。
1日仕事をしているはずなのに成果物がない
金融機関で部長職として働くAさん。自分が管理職という部下を評価する立場なので、部下の動きには神経質になると言います。
「テレワークの場合、仕事をしている姿が見えない分『ちゃんと仕事をしているのか?』と疑ってしまうときがある。特に、成果物が何も出てこない人を評価するのは本当に難しい」と言います。
「何も出てこないのは、何も仕事をしていないのと同じこと。せめて今、何の仕事をしているのかということがわかればいいけれど、いちいち報告をしてこない場合が多いし、こちらからその日やっていたことを報告するよう指示するのも、なんだか信用していないというのが相手に伝わってしまう気がして…」と悩まし気にしていました。
「いつもなら活発に社内メールが飛んでいるはずなのに、テレワークになった途端に数が激減。それでも、部下の中で1人、2人は今まで通り頻繁にメールをやり取りしていて、その他は動きがない。これまで1日にいくつも来ていた申請のペースも落ちている。これでは、メールや申請が減った人が今まで通り仕事をしていないのではと疑心暗鬼になってしまう。その一方で、部下を信用できない自分を責めてしまうこともある」と嘆いていました。