現在の看護師数は約161万人、年率約+2%で増加中

まず、2018年時点の就業看護師(准看護師、保険師、助産師を含む。以下同)は全国で約161万人います。この看護師数はほぼ一貫して増加しており、直近10年間では年平均+2.0%の増加、人数にすると毎年平均3万人弱の増加です。

特に、男性の看護師の増加が著しく、2008年の68,599人が10年後の2018年には118,284人へと+72%増加しました。

しかも、国家資格である正看護師に限れば約+2.1倍に増えています(44,884人が95,155人へ)。確かに、男性の比率が未だ7%強であることから、圧倒的な“女性職場”なのですが、男性の進出は着実に広がっているようです。

看護師数の増加傾向が示す通り、看護師という職業は人気職種の1つと思われます。その理由として、急速な高齢化社会の進展を背景に、医療現場を支える看護師に対する需要拡大が挙げられます。また、女性にとっては、結婚・出産後も働き続けられる職業の1つであることも大きな魅力なようです。

看護師の資格を取得すれば、活躍のフィールドは将来的にも有望なのでしょう。

新設ラッシュが続く看護学部・看護学科

この人気の高さを裏付けるのが、看護学部・学科を設置した大学(看護系大学含む)の急増です。

ご存知の通り、少子化の影響を受けて多くの大学が学生数の確保に苦心しており、大幅な定員割れも頻発しています。しかし、看護学部・学科の新設ラッシュは止まるところを知らない状況です。