出産後、孫は心配するけど嫁のことは…

Aさんにはさらなる試練が待ち構えていました。子供が生まれた後です。出産後の入院している期間、姑は毎日夕方に見舞に来ます。孫の様子を「足が冷えてるじゃないの」などとチェックします。さらに、寝ている赤ちゃんの頬を撫で、姑は孫を起こしてしまわんばかりの構いようです。Aさんとしては「やっと寝たのに、起こさないで!」という思いでいっぱいでした。

また、Aさんの赤ちゃんは低体重児でおっぱいを飲む力が弱く、産院で指導されたペースでミルクやおっぱいが飲めませんでした。看護師さんに「もっとおっぱいの間隔をあけてね」と言われても新米ママのAさんは泣けばおっぱいを含ませてしまいます。言われたとおりにできない罪悪感で、Aさんはどうしたらいいか分からずに不安に押しつぶされそうだったそうです。そんな状況に追い打ちをかけるがごとく姑は「ちゃんとミルクとおっぱいは飲めているの?順調に体重は増えているの?」と毎日Aさんに聞いていたそうです。Aさんは訳もなく涙がこぼれ、産後うつになりかけたそうです。

また、Aさんは出産時に胎盤が子宮の中に残り産後の肥立ちが悪く、体調があまり思わしくありませんでした。退院後、里帰りするも横になっている時間が長かったそうです。姑は、そんなことはお構いなしで、ひたすら「孫が大丈夫か?」としつこいくらい聞いてきます。実家での里帰りを終え家に帰る際、姑と一つ屋根の下に暮らすのが怖くて抑えようと思っても涙が止まらなかったそうです。