運動会は練習にも相当の時間が費やされる上、団体行動が多い特徴があります。演目によっては児童同士が接近したり、大声を出すこともあります。実施するにはこうした感染リスクを背負わなければならないため、学校側としても中止の決断はやむを得なかったことでしょう。
子供の反応はというと、意外とあっさりしており、「こんな状況でやるのは無理だと思っていた」と、親が思う以上に現実を冷静に受け止めていました。
学校側は秋以降の行事にも慎重になる?
運動会や授業参観には準備期間が伴います。運動会は1カ月前から練習が始まることが多く、連休明けから学校再開となっても、授業を潰してまで行うメリットがあるとは言えません。授業参観も学年ごとに何の科目を行うのか会議を重ねたり、参観後の保護者会の資料作成などに時間を費やします。
コロナ禍が続けば、自ずと授業が最優先されるため、感染の危険性かつ準備期間を必要とする行事は中止になるでしょう。それを踏まえると、秋以降の行事も実施するのかどうか慎重に検討されるはずです。
昔ながらの遠足は少なくなってきているものの、その代わり校外学習は盛んに行われています。バスに乗って目的地に向かい、行った先で一定時間室内に留まることもあるなど、コロナが収束していないと実施に踏み切るのにはリスクが伴います。
また、秋に保護者が参加する行事としては、学習発表会も今年度の実施は難しくなると考えられます。1カ月以上前から練習が始まる大イベントですが、これも大勢の保護者が体育館に集まることを考えれば、コロナ禍が完全に落ち着いていなければ早々に学校も中止の判断を下すと考えるのが自然でしょう。