どれくらいの企業がテレワークを始めたの?

㈱パーソル総合研究所の「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」(※1)によると、緊急事態宣言(7都府県)後の正社員のテレワーク実施率は、全国平均で27.9%となっているようです。3月半ばの時点では13.2%であったので、1カ月で2倍以上に増加したようです。東京都に限れば49.1%とほぼ半数まで上昇しています。

そして、テレワークをしている人のうち、現在の会社で初めて実施した人は68.7%となっています。7割近くの人がテレワーク初心者のようです。これと同じように、上司にとっては「テレワーク従業員の管理」が初めて、という人もいるでしょう。

企業によってはカメラで監視しているところもあるようですが、批判的な意見もあるようです。評価制度や労務管理の見直しが求められている局面でもあります。

「テレワークになったから仕事量が減ったと思われたくない」と、つい頑張りすぎてしまう人も中にはいるでしょう。会社から過剰なノルマを課されてしまう場合も。こうなると、テレワークでありながら社畜のような働き方「在宅社畜」の状態になってしまう可能性もあります。

フレックスタイム制や裁量労働制を取り入れている企業が増えてきた昨今、ここにテレワークも加わると、ますます従業員の労務管理が難しくなってしまう企業もありそうです。過剰なノルマやプレッシャーを防ぐためにも、「勤務間インターバル制度」の導入を検討してみるのも良いかもしれません。

(※1【第一回調査】期間:2020年3月9日~15日、対象:全国、正社員、20~59歳の男女、勤務先従業員人数10人以上 n=2万1448【第二回調査】期間:2020年4月10日~12日、対象:全国の就業者20~59歳男女、勤務先従業員人数10人以上 n=2万5769)